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先輩インタビューInterview

高齢者にとって食事は最大の楽しみ。いつも、
いつまでも「美味しい」を届け続けたい。

  • 管理栄養士
  • 2023年4月入職 Y.Y
  • 専門学校卒業
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食べる力が衰えても、食事の楽しみはそのままに。「味彩食」は私の理想。

栄養も美味しさも両立したお食事を提供しています。

管理栄養士として、ご利用者の「食」にまつわるさまざまな仕事を担当しています。管理栄養士の仕事は「食事を作る」のではなく「栄養ケアマネジメント」。一人ひとりの身長・体重・BMI、体重の減少率をもとに栄養管理を行い、調理担当の皆さんと連携し、どのような摂食嚥下状態の方にも、味、見た目、食感を満足していただけるように工夫した食事を毎日提供しています。ご利用者の「おいしい」「ありがとう」のお言葉はいちばんうれしいですし、さらに、栄養状態や食事摂取量が改善された時には、管理栄養士という仕事に大きなやりがいを感じます。

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介護施設の管理栄養士になるのが夢でした。

子どもの頃から、食に携わる仕事に就きたいと思っていました。それが、管理栄養士という明確な目標に変わったのは、病気の影響で食事制限をかけられた祖父母の、寂しそうな様子を目の当たりにしたことです。その様子を見て、高齢者にとっての日々の食事は、私たちの想像以上に大きな楽しみなのだろうと、子どもの私にも感じるところがありました。「(病気だから)食べてはいけない」で終わらせず、最期のその時まで食事を楽しんでほしいと思ったことが、この仕事を目指すきっかけであり、今も仕事のモットーにしていることです。管理栄養士になったら、施設や病院に就職したいと思っていたので、きらくえんの「ノーマライゼーションの実践」という法人理念や「味彩食(あじさいしょく)」の存在を知った時には、大きな感銘を受けました。
「味彩食」は、噛む力や飲み込む力が衰えても、美味しくて、彩りの良い食事を味わいたいというご利用者の思いを受け、当時の職員たちが試行錯誤の末に開発したきらくえんオリジナルの食事形態です。ここまで食にこだわった施設で、ぜひ働いてみたいと思ったのが入職の決め手です。

食べたい気持ちを叶えるなら、試行錯誤も楽しい。

あるご利用者が「うなぎの蒲焼が食べたい」と話されたことがありました。その方が普段食べているのは、ミキサー食。なんとかその思いを叶えたいと思い、試行錯誤を重ねました。蒲焼をミキサーにかけて漉し、とろみをつけ、そこに蒲焼のタレをかけてバーナーで炙る。立ち込めてくる香りに、我ながら(上出来かもしれない!)と思いました。提供日は、ご利用者のお誕生日。数日前から食事摂取量が低下していたので心配でしたが、うなぎの蒲焼の味彩食はしっかりと完食され、満面の笑みで「おいしかったよー、あんたが作ってくれたんか、ありがとうね」と話してくださいました。その時「食べることは生きること。ご利用者にとって、食事は大きな楽しみ」と改めて感じるとともに、いろいろと悩むことも多いけれど、管理栄養士をしていてよかったと強く思いました。

介護現場の管理栄養士に必要なのは、リアルな視点と柔軟な発想力。

一人のために、自然とチームができる。そんな職場環境です。

きらくえんの面接の時から「多職種連携」という言葉をよく耳にしました。最初はピンときませんでしたが、ご利用者の生活の質をいかに良くしていくかを考えると、やはり、情報共有をはじめ多職種連携が必要だと実感します。管理栄養士の私の場合、食のリクエストはご本人からだけでなく介護職員やケアマネジャーからも聞くことがあります。普段の献立に取り入れにくいメニューは、他のスタッフと一緒に「食のイベント」を企画し、可能な範囲で実現します。先日はあるご利用者のリクエストに応えるため、中庭で「焼肉」を行ったところ、皆さんに大変喜ばれました。同じ目的に向かってチーム一体で取り組んだことは、私にとって貴重な経験となりました。

知識だけでなく、現場の調理体験の有無が、利用者の食を左右する。

物価の高騰が著しい今、施設で提供する食事には、栄養価・コスト・満足度のバランスがこれまで以上に求められます。そうした課題を解決し、よりよい献立づくりに繋げるには、栄養学の知識だけでなく現場での調理経験が役立つと思います。私自身、大量調理の現場を経験していたことで、物価の動向、代替の材料、献立の立案、調理委託会社とのやりとり、オペレーションのチェックなど、どんな場面でもリアルな視点が持て、幅広い視野で物事を捉える力が身についていると実感しています。これからの目標は、ご利用者にいつでも、いつまでも「美味しい」「食事の時間が楽しみ」と思ってもらえるような食事を提供し続けること。そして、お困りごとがある方に常に寄り添い、お役に立てる、そんな人間になりたいと思っています。

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